約70年前に埋設された送水管問題ですが、住民が興人ライフサイエンスを相手取り裁判を行っています。佐伯市として考え対応が必要であり看過が許されない問題として、事故や災害、老朽化による破損、漏水が発生した場合に、企業も佐伯市も立ち入っての修理や対応を行える状況ではないという明白な事実を重篤に捉えての対応が必要です。
企業にとっては、工業への給水が停止したとしても修理が行えず、代替の給水確保策がないので操業停止に陥る可能性が高いと言えます。また何よりも送水管の破損、漏水に伴い発生する地盤沈下他の2次災害に対して対策が取れない可能性が高く、市民の生命と財産を守る防災の観点からも、対応策の計画策定とその実施が喫緊に必要です。
約7kmに及ぶ管路 黄色の線は迂回の為の新設管路ルート例(高橋案)
解決策としては、少なくとも事故発生時に立ち入っての修理が行えない地域の送水管の使用を停止する事を前提として迂回管路の新設が必要です。他に選択肢はありません。事なかれ主義ではいつ発生してもおかしくない、来るべき事態(不測の事態ではない)に備えることが行政の責務であり取るべき対応と言えます。